慢性腎臓病(CKD: Chronic Kidney Disease)とは、慢性に経過するすべての腎臓病の総称で、主に糖尿病性腎症、慢性糸球体腎炎、腎硬化症、多発性嚢胞腎などが含まれます。実に1,330万人(20歳以上の成人の8人に1人)もの患者がいると言われ、新たな国民病として注目されています。
腎臓は、体の水分を調節したり、老廃物を尿として排泄したりする機能を担っています。ところが腎炎などの疾患や外傷などのために腎臓に異常が生じ、血液を濾過する機能が低下すると、老廃物を十分に排泄できなくなります。この結果、本来なら尿として出るべき老廃物が体に溜まってしまい、尿毒症になります。
症状は、進行速度や重症度、原因などによって様々ですが、尿の異常やむくみ、めまい、疲れが生じたり、高血圧になったりすることもあります。
CKDが進行して腎不全になり、腎臓の働きが10%以下になると、血液の濾過が十分に行えず、水分や老廃物のコントロールができなくなってしまい、人工的に血液の浄化を行う「透析」が必要になってきます。
最近では、慢性腎臓病の増加により透析療法を受ける人が増加していること、腎臓機能の低下が脳卒中、心筋梗塞など心血管疾患の発症・進行を増加させることが明らかになってきました。
慢性腎臓病は初期には自覚症状がほとんどありません。そのため、気づかずに進行することが多く、患者を増加させている原因にもなっています。
腎臓は、ある程度機能が低下してしまうと、もとに回復させることができません。
万一、腎臓機能が低下してしまっている場合には、進行を遅らせる治療を行いますが、何より、慢性腎臓病は早期発見・早期治療が大変重要になります。
自覚症状が現れにくい腎臓病ですが、以下のようないつもと違う症状に気づいた方、健康診断の尿検査で異常を指摘された方は、一度ご相談ください。
慢性腎臓病は、定期的に健康診断を受け、尿や血圧の検査をすることが早期発見につながります。
自覚症状がない腎臓病ですが、最近は糖尿病性腎症、腎硬化症、高血圧腎症など、生活習慣病に端を発した腎臓病が増加しています。
定期的な検査といつもと違う不調に気づかれたら当院までご相談ください。
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